オリジナル星取表の作り方|推し力士を応援しながら相撲観戦の”質”を上げる方法

相撲×推し活

本場所を見ていて、「この力士、調子いいな」「いつも投げで勝ってる気がする」「この力士、この対戦相手にちょっと苦手意識あるのかも…?」

そんなふうに思ったこと、ありませんか?

でも「自分の思い込みかもな〜」とうやむやにしてしまい、気づけば記憶の彼方。数ヶ月後、「あれ、この対戦相手苦手だったっけ?」とまたモヤモヤ。

そんな方に便利なのが自作の「オリジナル星取表」です。

相撲観戦の”質”をグッと底上げしてくれる相棒として、筆者が毎場所(といっても今年の5月場所からですが)活用している星取表の作り方をご紹介します。

そもそも「オリジナル星取表」とは?

星取表は、大相撲の勝敗や対戦相手を一覧にした表のことです。

星取表は公式ホームページで閲覧できるほか、相撲雑誌の付録になっている場合もあります。

公式の星取表は、対戦相手と勝敗・総合結果(勝った数と負けた数)を記すくらいですが、自分で作る星取表は年齢や相撲部屋・出身地などを追加することでより自分にとってわかりやすい成績表が完成していきます。

自分で作るメリットとしては、完成した星取表を眺めるよりも圧倒的に取組の内容が記憶に残りやすいことです。

自分の手で勝敗を記録し、勝負がついた技の名前などを明記していくと15日間の力士の全体像がはっきりとしていきます。引き技が得意なのか、投げもいなしもできるのか、手繰り寄せる動きをしがちなのかなど、対戦結果だけではなくてその力士の技術的特徴も知ることができます。

文字で書いているだけだとわかりにくい部分もあるかと思いますので、次のトピックでは筆者が実際に5月場所に記録していた星取表を公開させていただきます。

オリジナル星取表を公開!こだわりを徹底解説

筆者が実際に記録していた星取表はこちらです。↓

記事にアップロードする際にどうしてもぼやけてしまうので、ここからは全体ではなく拡大した形でお見せします。

その日の対戦相手、勝敗を白丸黒丸で表し、その後に決まり手を書いています。字が上手くなくて申し訳ないです。まさかブログに出すとは当時は思ってなかったもので、だいぶ走り書きになってしまっています。

ここで、二重丸になっている部分に気づく方もいらっしゃるかと思います。

これは私のこだわりなのですが、二重丸は(私から見て)特に良い取組内容で勝ったと思った取組であることを表しています。

また、オレンジ色でマーカーを引いている力士は、その場所勝ち越した力士です。

5月場所は幕内上位がほぼ負け越し、幕内下位が大勝ちしていたイメージがあったのですが、それもマーカーをつければ一目瞭然。

自分の”予想”や”勘”だと思っていたことが、記録によって事実になりうるのです。

また、私は力士の四股名の左下に小さく所属部屋と年齢を書いています。

意外な同部屋の力士の発見や、玉鷲の偉大さ(40代で幕内上位にいること)を実感できるのでオススメです。

星取表の作り方 準備するもの・記録すること

ここで、実際にどうやって星取表を作っているかについて説明します。

私はテンプレートをExcelで作ったのちに、勝敗などは手書きで書いています。

これは7月場所に向けて作った番付表の一部なのですが、まだ記録をつけていない状態はこのようになっています。

四股名、所属部屋、年齢、得意技(新たに星取表にオリジナルで追加したものです)、番付などはすでにテンプレートとしてExcelで記入しています。

あくまで自分用なので、線がはみ出ていたり四股名が収まりきっていなかったり(4文字の力士ははみ出がちです)雑な部分はありますが、筆者はあまり気にならないのでそのまま使っています。

記録項目としては、勝敗・決まり手・対戦相手は押さえておくと記録が楽しくなります。

感想や怪我・体調の変化なども書きたい方は、星取表に組み込むとかなり細かくなってしまうので、その都度ノートなどを利用して星取表と併用することをオススメします。

「こんな幕内全力士の星取表なんて書いてる暇ない…」という方もいらっしゃると思います。

そんな方は、「推し力士1人だけ」を記録するのがオススメです。

1人だとかなり労力も抑えられますし、推し力士の取組を記録するのはかなりモチベーションになります。

ただ、推し力士が調子が良くないとしょんぼりしてしまう可能性もあるので、個人的には3人くらい記録するのも良いと思います。

星取表で記録するメリット

星取表で記録するメリットは、相撲観戦の充実感を味わえることです。

ただぽけ〜っと懸賞旗が回っていくのを見て、何回か塩が撒かれるのを見て、取組見て、一喜一憂して、またぽけ〜っと見る…というよりは、シャキッと姿勢を正して真剣に見ることでかなり充実感を味わえます。

また、自分なりにカスタマイズすることで、ご当地力士や喧嘩四つの取組など、これまで中継の解説などで聞いていたけどよくわかっていなかった部分が明確になり、さらに相撲沼にハマっていきます

私も経験途中ですが、おそらく何場所か記録を続けていると、番付予想もなんとなくできるようになったり、自分なりの分析方法や振り返り方法が定着したりするのではないかと思います。

相撲観戦の充実をもっと味わうツールとして、ぜひ注目してみてください。

難しく考えず、まずは始めてみよう!

「Excelの使い方よくわからない…」という方は、まずは一番好きな力士1人の星取表をノートに書いてみてください。

「手書きがめんどくさい」という方は、ホームページの星取表を何場所かプリントアウトして、分析してみてください。

手書きでもデジタルでも、自分に合う形で記録や分析を始めてみると、「ここはこうしたほうが見やすいな」「この項目を入れたら面白そう!」など、自分なりのこだわりも見つかりやすくなります。

「全力士書かなきゃいけないのかな…」などと難しく考えずに、7月場所に向けてぜひ自分なりの星取表作成を検討してみてください。

小娘小話:推し力士の連敗

2025年5月場所から意気揚々と星取表をつけ始めた筆者ですが、序盤で好きな力士の1人がまさかの6連敗。

1日ずつびっしり埋まっていく黒丸。

そしてもう1人の推し力士は序盤、白星と黒星が交互に。

「昨日勝ったからもしかしたら…。うわぁぁぁぁ負けたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

……気持ちが持ちませんでした。

震える手を押さえながら、黒丸を記入。

でも、星取表を作っていてわかったことは、どんなに調子の悪い力士でも良い取組は必ずあるということ。

連敗後の良い内容の白星は震えましたね。

7月場所の記録はどうなることやら…。

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