名古屋場所が終了しました。
荒れる春場所とはよく言いますが、負けじと名古屋場所も荒れに荒れましたね。
今回は終わったばかりの名古屋場所について、私の推し力士と私的MVPベスト3について勝手に語りたいと思います。
推し力士の名古屋場所、どうだった?
筆者の特に好きな力士は明生関と美ノ海関です。
明生関は、今場所苦しい成績となりました…。3勝12敗。
腰の調子がよくなかった上に、太ももを場所中に痛めたようで痛々しいテーピングを貼ってました。
勝った3勝のうち1勝は豪ノ山関の圧力を逃すように上から叩き込む形。ここで相当調子悪いかな〜途中休場かな〜と思っていましたが、なんとか15日間土俵に上がりました。
痛々しいところは見せたくないという考えもあれば、痛々しくてもなんでも土俵に上がって精一杯の相撲を取るという考えもあります。
どちらが良いというわけではなく、それぞれ素晴らしい美徳です。
今場所の明生関は後者であったように思います。
連敗をしながらも一生懸命相撲をとっている真剣さはとっても伝わってきました。
特に佐田の海との一番は調子がすぐれない中でも腰を落とし、しっかりとした押しで勝っていたので少し安心しました。
番付は大きく下げることになりますが、しっかり休んで、来場所に備えて欲しいです。
美ノ海関は、今場所好調であったように見えました。9勝6敗。
三賞受賞後大きく負け越し、番付を下げての今場所でした。
左前みつを取ってからの出し投げ、いなしがよく決まっていたように感じます。
特に豪ノ山関との対戦は痺れました。タイミング、まわしの取る位置、何もかもが上手すぎる。
個人的には美ノ海の勝っても負けてもポーカーフェイスのふてぶてしい顔が大好きなので、今場所も存分に楽しめました。
来場所は番付を少し上げての出場となりますが、着実に番付を上げて三役を狙える位置に定着して欲しいです。
私的MVPその1 玉鷲関
玉鷲関を避けては今場所を語れません。
凄まじかったですね。40歳で11勝4敗。立派も立派。立派と大学生の私が言うのもおこがましく失礼に値しそうなくらいで震えてますが。
今場所の玉鷲関は押しだけではなく四つ相撲を取っていたのも印象的でした。
解説者の方もおっしゃってましたが、決して綺麗な四つ相撲ではないにも関わらず、パワーの差で勝つというアラフォーとは思えない勝ち方でした。
個人的にはかえり小結を期待してしまいます。上位が空くかどうかなのでだいぶ可能性としては低いですが…。
それでも来場所は三役を狙える位置につくと思います。大勝ちとはいかなくても勝ち越せば三役が見えてきます。
40歳の三役。ぜひ見てみたいです。
ですが、怪我をせずに楽しく相撲を取ることが一番。
少しでも長く、玉鷲らしい相撲を取って欲しいです。
私的MVPその2 藤ノ川関
新入幕にも関わらず堂々とした相撲を見せてくれた藤ノ川関。10勝5敗で敢闘賞を受賞しています。
初日の草野関との対戦は惜しくも敗れましたが、新入幕とは思えない堂々とした相撲で観客を沸かせました。優勝した琴勝峰関も4日目に破っています。
いつでも全力で突進していく姿は、小兵力士ならではの迫力があります。
私は十両はあまり追えていないのですが、藤ノ川関(当時は若碇関)は十両の頃から注目していました。勝手に同い年だから応援してしまっているところもありますが。
小兵力士だからこその怪我が少し心配ですが、着実に番付を上げて、上位陣をビビらせる存在になっていって欲しいです。
個人的には三賞インタビューで少し笑顔が見えたのが嬉しかったです。やっぱり笑うと可愛らしい好青年ですね。草野関と安青錦関と談笑していたシーンも印象的でした。
私的MVPその3 琴勝峰関
幕内下位の番付ながら、序盤から好調、横綱・関脇を破って文句なしの初優勝を飾りました。
個人的には、今場所一番相撲の取り口が変わった力士だと思います。
前までは叩いていなしての引き相撲が多い力士でしたが、今場所は前へ前へ攻める相撲を取っていました。
もしかしたら太ももを痛めてから、攻める相撲に変えたのかもしれません。引いた方が痛みは増してしまうので、むしろ前へ出たほうが怪我は少なくなります。
琴勝峰関は体格も恵まれているので、攻める相撲をすれば相手も嫌がるでしょう。
逆に体格が恵まれている力士が引いてしまうと、小兵力士に比べて相手の圧力そのままに受けてしまった場合怪我をしやすいです。
序盤からとてもいい内容だったので、三賞は狙えるんじゃないかなと予想していましたが(後出しですみません)、まさか優勝して走り切るとは正直驚きました。
弟の琴栄峰関が新入幕で、番付も近かったからか刺激になっていると話していました。
しかし、刺激になっているだけではなく、しっかり結果を残したのは素晴らしいです。
後半、上位陣と当てられていても落ち着いて自分の相撲を取っていました。
いなす場面もありましたが、ただいなすだけではなくまわしを取って送り出しの形をとったり、しっかりと相手の上体を上げてから引いたり、引き技の理想形を見せてくれました。
そもそもは上位で相撲を取っていた力士ですし、優勝争い経験もあります。
怪我などで番付を下げていましたが、着実に努力したことが今回の初優勝の結果に結びついたと思います。
来場所は大きく番付を上げての出場となります。今場所のような積極的な相撲で楽しませて欲しいです。
まとめ 若手・ベテランが交錯した名古屋場所
いかがでしたか?
個人的まとめで申し訳ありませんが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
次の秋場所は両国で開催されますね。楽しみです。
小娘小話:毎回陥る本場所ロス
毎場所2週間で終わり、次の場所は2ヶ月後。
この空白の2ヶ月がまた始まります。
今はYouTubeを見て癒されていますが、相撲部屋のYouTubeがなかった時は喪失感でいっぱいでした。
夏は巡業もありますし、行かれる方は楽しんでくださいね!